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製造業向け/無料の在庫管理システム7選!機能や特徴をまとめて紹介

生産管理部門の重要な業務の一つに、在庫管理があります。在庫管理を効率化するためには適切な在庫管理システムの選定が必要ですが、大規模なシステムの製作には費用が掛かるため、導入を検討出来ていない方も多いのではないでしょうか。

当記事ではそのような事業者の方向けに、無料で利用できる在庫管理システムを紹介します。在庫管理業務を効率化する一つの手段として、参考にして頂ければ幸いです。また、有料の在庫管理システムについては以下の記事で紹介しているので、そちらも合わせてご参照ください。

有料の在庫管理システム22選はこちら

この記事は次のような方におすすめです。

  • 在庫管理システムに費用を掛けたくない
  • 無料の在庫管理システムを知りたい
  • 有料版と無料版のどちらがいいか知りたい
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在庫管理システムとは

在庫管理システムとは、必要な製品や材料を適切な量、適切な時期に保有し、需要に応じて効率的に供給できるように管理するシステムです。在庫管理システムを導入することで、過剰在庫の防止や棚卸業務の効率化が実現でき、企業の収益性が向上します。在庫管理システムにはソフトウェア、アプリ、クラウドサービスなどざまざまなタイプがあり、事業者によって使い分けがされています。

在庫管理のやり方についてはこちら

在庫管理を無料で行う方法

無料の在庫管理システムを利用する以外にも、費用を掛けずに在庫管理を効率化する手段として、次のような方法があります。

紙の棚札や在庫管理表を使う

最もシンプルな方法は、紙での管理です。たとえば、在庫棚に棚札を設置して入出庫の度に手書きする、毎月の棚卸しで紙の在庫管理表に在庫数を記入していく、といった方法です。誰でも簡単に始められる方法といえます。

しかし、扱う品目数が増えると管理が煩雑になり、ヒューマンエラーの原因となることが多い点は要注意です。また。手作業での管理となるため、作業者の負荷が上がりやすいのも大きなデメリットです。

エクセルやスプレッドシートを利用する

エクセルやGoogleスプレッドシートを利用して、在庫管理を行うことも可能です。一度、自社に合ったフォーマットを作成すれば、数値情報を更新するだけで管理でき、カスタマイズも容易というメリットがあります。

一方で、複数人で利用する場合は、最新バージョンの管理やリアルタイムな情報更新が難しいというデメリットもあります。そのため、小規模の在庫管理や少人数での運用に向いている方法といえます。エクセルでの在庫管理票の作り方は、別の記事でまとめています。

エクセルでの在庫管理票の作り方はこちら

在庫管理システムを自作する

自社にソフトウェアエンジニアがいる場合は、自作の在庫管理システムを開発することによって、自社の要望に合ったシステムを構築する方法もあります。必要に応じて機能を拡張できるため、市場の変化に合わせて在庫管理システムの見直しが可能です。

ただし、導入や維持管理には自社のリソースを割くこととなるため、結果的に見えないコストが発生する可能性があります。また、システムを構築した担当者が退職した後、他に管理できる人がいなくなるという課題を抱える例もあります。

自作の在庫管理システムについてはこちら

無料で使える在庫管理システム7選!機能や特徴を比較

ここからは実際に公開されているサービスの中で、無料で提供されているサービスを7つ紹介します。それぞれの特徴を確認し、導入を検討してみてください。

※いずれも記事執筆時点の情報です。最新の情報は公式サイトよりご確認ください。

LASK

商品名LASK
ベンダーUNITED YOUTH
特徴・強み・インターネット上で常に最新のデータを確認できる
・拠点間で情報を共有できる
・余剰在庫を確認できる「ソート機能」
導入実績小売業、通信販売業、サービス業、メーカー、卸業 他
費用・プラン有料プランあり(初期費用1万円~)
導入方法アプリ型
備考

LASKは、在庫管理システムに予算をかけることができない事業者向けに開発されたフリーの在庫管理システムです。必要な機能のみに絞って制作されたシンプルな設計です。リアルタイムな在庫管理、拠点別での在庫の供給、効率的で無駄のない在庫管理が実現できます。

「LASK」の公式ホームページを見る

COREC

商品名COREC
ベンダー株式会社ラクーンコマース
特徴・強み・簡単に導入できるクラウド受注・発注システム
・事業者間(BtoB)の受注・発注2つの機能をWeb上で使える
・Webで一元管理することで受注処理の手間とコストを削減できる
導入実績68,000社以上
費用・プラン無料プラン 
ビジネスプラン(受注) 2,980円 / 月(税抜)
ビジネスプラン(発注) 1,480円 / 月(税抜)
導入方法クラウド型
備考

CORECは、クラウド型の受注・発注システムで、在庫数の設定も可能です。受注から出荷・請求処理や発注書の作成、送信、管理を全てWeb上で完結できます。利用回数に制限のある無料プランも用意されているので、費用を掛けずにお試し利用が可能です。

「COREC」の公式ホームページを見る

Inventoria

商品名Inventoria
ベンダーNCH Software, Inc.
特徴・強み・発注や受注をらくらく管理
・様々な報告書を簡単に自動作成
・簡単にわかりやすく在庫を管理
・複数の倉庫の在庫管理
導入実績
費用・プラン無料版あり商用利用は有償版が必要
導入方法アプリ型
備考

Inventoriaは、商品の在庫管理や発注書作成ができる、中小企業向けの在庫管理ソフトです。PC端末にインストールするデスクトップアプリのため、サーバを用意せず利用できます。機能制限なく無料で使えますが、ビジネスで商用利用する場合は有償版が必要になります。

「Inventoria」の公式ホームページを見る

SASO

商品名SASO
ベンダー日本標準機構
特徴・強み・「何が」「どこに」「いくつ」あるのかを明確にすることに特化したソフトウエア
・商品管理、分類管理、数量管理、棚番管理ができる
導入実績アパレル業界
初期費用相場無料
導入方法クラウド型
備考

SASOは無料のオープンソース在庫管理システムです。無料システムでは珍しくラベル印刷機能があり、バーコードによる数量管理、棚番管理が行えます。

「SASO」の公式ホームページを見る

Square

商品名Square
ベンダーBlock, Inc.
特徴・強み・決済も、業務管理も、オンラインビジネスも1つのアカウントでできる
・どこからでも在庫管理できる
・複数商品をまとめて在庫管理できる
・在庫が少なくなれば自動通知
導入実績
費用・プラン無料
導入方法アプリ型
備考Good Design Award 2022 受賞

店舗向け決済サービスのSquareには在庫管理機能があり、商品ライブラリで登録商品の在庫数を管理できます。Square POSレジアプリ、Square 請求書、ウェブサイトの注文のいずれかで商品を売上げると、在庫商品の個数が自動的に調整されます。

「Square」の公式ホームページを見る

Zoho Inventory

商品名Zoho Inventory
ベンダーゾーホージャパン株式会社
特徴・強み・商品の設定情報項目もカスタマイズ可能
・幅広い商品や仕様が細分化されている製品の管理に対応
・複数の倉庫での在庫管理が可能
導入実績世界中の配送業者とパートナー契約
費用・プラン無料プランあり
スタンダードプラン:月額3,900円〜
導入方法クラウド型
備考

Zohoはクラウド型の在庫管理システムです。在庫管理だけでなく、注文管理や配送との連携、会計ソフトウェアとCRMの連携、倉庫管理などの機能があります。注文数50以下、ユーザー数1人、倉庫1箇所以内であれば、無料で利用することができます。

「Zoho Inventory」の公式ホームページを見る

Tana

商品名Tana
ベンダーInstoll株式会社
特徴・強み・スマホだけで管理できる
・11種類のバーコードに対応
・在庫をチームメンバーと共同管理
導入実績
費用・プラン無料プランあり
スタンダードプラン:メンバー1名につき200円 / 月 (税別)
導入方法クラウド型
備考

Tanaは大学の研究室から生まれたクラウド型のサービスです。スマホのバーコードスキャナ機能と連携でき、スキャン端末がなくても利用できます。1人であれば無料で利用でき、複数人でも月額200円から利用できるので、非常に低価格なサービスと言えます。

「Tana」の公式ホームページを見る

無料の在庫管理システムのデメリット

メリット・デメリット イメージ

無料の在庫管理システムを利用すれば、費用をかけずに在庫管理をシステム化できます。しかし、有料システムと比較すると、次のようなデメリットがあります。

アカウント数に制限がある

多くの無料在庫管理システムでは、アカウント数に制限が設けられています。これにより、企業が拡大するにつれてシステムの利用範囲が狭まり、追加のコストが発生する可能性があります。最終的に、どの程度のアカウント数が必要か確認しておく必要があります。

利用できる機能に制限がある

クラウドで利用できる在庫管理システムの無料版では、多くの場合、利用できる機能が制限されています。一部の高度な分析ツールや自動化機能などは、有料版でしか利用できないことが多く、無料版は最低限の機能のお試しという位置づけになっています。自社の利用したい機能が無料版に含まれているか、確認が必要です。

カスタマイズができない

多くの有料版の在庫管理システムでは、追加したい機能があれば個別にカスタマイズが可能です。しかし、無料システムにはカスタマイズ機能がありません。そのため、在庫管理システムが備えていない機能は、別途エクセルや紙の帳票などで管理する必要があります。その結果、業務が煩雑となり、在庫の一元管理がより難しくなる可能性があります。

内容がアップデートされない

クラウド型の在庫管理システムは、市場の変化や顧客の要望に対して、都度アップデートされるケースが多くあります。しかし、ダウンロード型の無料アプリやソフトの多くはアップデートがないため、システムが古くなり、時代に即さない内容となる可能性があります。

サポート体制がない

有料システムであれば、サポート体制が充実しており、現場ヒアリングや運用提案、不明点の確認などの導入支援を受けることが出来ますが、無料システムの場合は自らで解決する必要があります。自社の在庫管理が複雑な企業では、注意が必要です。

在庫管理は企業ごとに運用方法が異なり、会計ソフトなどに比べると標準化が難しい業務です。そのため、システム導入や運用も複雑で、時間がかかる傾向があります。無料ソフトを使用する際は、導入期間に余裕を持つことをおすすめします。

リーズナブルな有料の在庫管理システムの比較検討もおすすめ

無料の在庫管理システムは少ない傾向にあります。在庫管理システムには求められる機能が多く、無料で提供できる範囲に収まりにくいからと考えられます。また、過去に無料で提供されていたものの、現在は有料プランのみになっている在庫管理システムも多々あります。

無料システムで機能面やサポート体制に不安がある方は、有料の在庫管理管理システムも比較検討することをおすすめします。近年は、月額制で比較的低コストで利用のクラウド型サービスも増え、検討がしやすくなっています。

なるべく低コスト・低リスクに在庫管理システムを導入したい製造業は、以下の条件で比較することをおすすめします。

  • 低価格なクラウド型サービス
  • カスタマイズ不要のパッケージ
  • 導入前トライアルができる

従来の有料在庫管理システムは、各社オーダーメイドで一から開発するものが大半でした。そのため、費用が数千万円かかるシステムも珍しくありませんでいた。しかし近年は、月額数万円などで始められる、クラウド型の在庫管理システムも増えてきています。

そのなかでも、特に低価格に導入できるのは、カスタマイズ不要で使える、パッケージ型の在庫管理システムです。標準機能が多く、カスタマイズをせずとも自社に必要な運用ができるシステムを選定できると、コストを抑えやすいです。

また、本格導入前にトライアルができる在庫管理システムもありますので、一度試してから検討するのもおすすめです。本当に自社に合うシステムか、使いやすいかどうかなどを事前に確認しておくと、導入リスクを最小限に抑えられます。
有料版の在庫管理システムの比較はこちら

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初期費用相場や選び方のポイントをチェック

生産管理システムをそれぞれの特徴や初期費用相場などで比較したい場合は、「生産管理システムランキング」も是非ご覧ください。生産管理システムは、自社の製品・生産方式・企業規模などに適したものを導入しないと、得られるメリットが限定されてしまいます。事前適合性チェックや生産管理システムを選ぶ前に押さえておきたいポイントも解説していますので、製品選びの参考にしてみてください。

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