2023年05⽉31⽇
【受発注/在庫管理システム】在庫管理の一元化と属人化の課題を一挙に解決!ミスほぼゼロで顧客満足度向上
株式会社藤山様
業界 | 組立品業界 |
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会社規模 | ~30人 |
機能 | 在庫管理 |
システム概要
課題
- システムを使って在庫管理をしているものの、作業者がExcel記入したものを入力していたため、リアルタイムに在庫の動きを把握できていなかった
- 自社倉庫と複数の外部倉庫があり、商品の出荷手配の際、外部倉庫の在庫数は電話や月末に報告されるExcelでしか把握できていなかった
- ピッキング業務の属人化によるミスの発生と人材育成の難しさ
- 棚卸を2人体制で手書きしながらチェックしていた
- 売上データの処理が在庫の動きと一致していなかった
解決策
- ハンディターミナルとバーコードの活用により全商品の在庫情報を一元データ化 販売管理システムと実績データの連携
効果
- リアルタイムで正確な在庫管理を実現!外部倉庫との連携もスムーズに
- ピッキング業務が誰でも簡単に!ミスほぼゼロに
- ピックアップ商品の確認作業が1日約2時間も短縮!
- 毎月の棚卸が3人で各3時間かかっていた棚卸が、1人で1時間に短縮!
- 販売管理システムと作業実績がデータ連携し、在庫の動きと売上データが一致!
導入の背景
より高度なシステムへの移行と属人化業務を解消したい
組立式の収納システムを製造・販売する株式会社藤山様では、従来よりシステムによる在庫管理を行なっていましたが、商品在庫は作業者の実績データを確認してから反映されていたためリアルタイムに管理できず、今後の生産拡大を見越した時に、現状のシステムでは管理しきれないことが目に見えていました。
また、複数拠点に外部倉庫をもち、各倉庫の在庫確認は月次の報告とは別に必要に応じて都度電話で確認しなければならず、手間な上に正確性にも欠けていました。
出荷業務におけるピッキング作業では、現場の担当者の記憶に頼る部分が大きく、稀にミスが発生。経験年数が物を言う属人化の解消も増員を考える上で大きな課題でした。
そこで検討されたのが、データの収集が手軽に行なえる端末(ハンディターミナル)を使い、バーコードを読み取るだけでデータを一元管理でき、誰でも簡単に使えるシステムの導入でした。
スマートFに決めた理由
ハンディターミナル使用の前提条件と価格面で見事にマッチ
導入サービスの検討にあたっては、コンサルティング会社の紹介もあって、3社の製品を比較検討しました。
その中から、ハンディターミナルが使えるという前提条件と、価格面でマッチしたのが「スマートF」でした。他社が一括での価格表示に対して、「スマートF」が月額表示でわかりやすい価格設定であったことも良かった点です。
また、「スマートF」導入後の業務が円滑に進むまで、担当者が現場目線で丁寧にレクチャーしてくれ、質問に対するレスポンスがとにかく早く的確で、信用できた点も大きいです。
導入効果
在庫管理
リアルタイムでの正確な在庫管理で外部倉庫との連携もスムーズに
【導入前】
現場での作業結果はExcelデータで管理し、それを別システムに登録しなくてはいけなかったので、結局在庫管理はExcelがメインとなってしまい、現場に口頭で在庫確認することが常態化していた。
また、複数拠点ある外部倉庫の在庫を確認するには、各倉庫の担当者に電話で確認するしか方法がないため大変手間であり、月次の在庫報告は、実在庫数との誤差が生じていることもあった。
【導入後】
作業者が入庫・出庫の際にバーコードを読み取るだけで、作業結果がそのままデータとして反映され、本社倉庫のみならず、外部倉庫の在庫数もリアルタイムに把握できるように。おかげで正確な生産・発注計画を立てることができるようになった。
ピッキング業務が誰でも簡単にミスなくできるようになり属人化解消
【導入前】
ピッキングリストがなく、出荷指示書に記載された製品番号をもとにピッキングを行なっていたため、セット商品の部材構成や、どこの棚の保管場所からどの商品をピックアップするかは現場担当者の記憶頼み。そのため、ピッキングのミスや、あるべき保管場所に商品がないなどの問題が発生していた。
ミスの防止対策として、2名一組でピッキングした商品と出荷指示書の読み合わせを行う確認作業を必ず2回行なっていた。
【導入後】
ハンディターミナルの画面上に、ピックアップするべき商品が表示されるので、誰でも簡単にミスなくピッキングができ、間違った部材のバーコードを読み込むとエラーが出るので、事前にミスを防ぐことも可能になった。
また、これまで2回行っていたピッキング部材の確認作業は1回でできるようになり、作業時間も1件あたり最長5分の工数削減に。ミスも激減。
ピッキング作業は、1日当たり平均25件程度なので約2時間作業時間の短縮が可能となった。
棚卸業務がハンディーターミナルで効率化
【導入前】
棚卸は3人体制で、「実際の品を数えて手書きする」作業を事細かにチェックしながら実施していた。さらに、その結果をExcelに転記していたので、1人当たりの作業時間が3時間にも及んでいた。
【導入後】
普段から入庫・出庫で使用しているハンディターミナルで棚卸もできるので、作業者がいつもの作業と変わらず棚卸の作業が可能に。在庫数のデータを確認しながら作業できるので、実在庫とデータを合致するだけの簡単作業となり、結果として、1人作業で1時間に短縮することができた。
システムの連動により、リアルタイムで在庫の動きと販売管理システムのデータが完全一致
【導入前】
使用していたシステムでは出荷情報の登録ができず、商品の受注=即売上として計上されていたため、仮売上と実売上の数字が混在。システム上で正確な月次データが出せなかった。
【導入後】
「スマートF」と販売管理システムを連動することで、出荷履歴データにもとづき、出荷=売上として計上できるようになり、正確な売上データをリアルタイムに得られるようになった。
お客様の声
アナログとシステムを併用した在庫管理の改善と、ピッキング業務の属人化からの脱却は、今後の生産拡大とさらなる顧客満足度の向上を考えた時に、とても大きな課題でした。
課題解決にあたってのシステム導入の検討では、社長が重点をおいていたハンディターミナルとバーコードでの操作を前提条件として検討し始め、条件と価格面でマッチした「スマートF」の導入を決めました。
導入直後は、ハンディターミナルの操作に戸惑ったり、慣れるまでに1ヶ月ほどの時間を要しました。
その期間は大変ではありましたが、操作に関する不明点やシステムが上手く動作できないときは、都度ネクスタの導入支援担当に連絡することで即解決できたので、ストレスなく運用まで進むことができました。
自社倉庫と外部倉庫の全商品の在庫管理の一元化と、ピッキング業務の属人化の改善と、一挙に課題が解決できたと同時に、販売管理システムのデータの正確性も確保されました。
また、これまで3名一組で目視と手書きのアナログ作業により行なっていた棚卸業務を、1名がハンディターミナルを使う事で効率的にできるようになったことも大きな改善点です。
株式会社ネクスタ:導入支援担当の声
【運用提案する上で心掛けたこと】
既存システムの完全置き換えの案件ということもあり、既存システムに支障が出ることがないように連携の確認は入念に行いました。ハンディターミナルの使用は初めてだったので、より早く現場で触っていただくことの推進と、疑問点をより早く解消するために問合せに対するレスポンスの迅速さを意識しました。
【導入時を振り返って】
最初のテストでは、現場作業者の業務負荷などもあり、思うように進まないこともありましたが、お客様と一緒に推進し、無事入替が完了したときは安心しました。また、誤出荷の削減や在庫の見える化などの効果を言ってもらえたときは嬉しかったです。