2025年06月20日
【工程管理システム】現場の工程進捗を見える化!管理者が各工程を一元管理でき、差し込み案件の調整・対応力も向上

株式会社ハーディ
業界 | 金属加工業界 |
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会社規模 | 30~99人 |
機能 | 工程管理 |
システム概要
課題
- 工程管理が可視化できておらず、各担当者が現場を確認して回る必要があった
- 差し込み案件への対応判断は経験則、現場の正確な状況把握が難しかった
解決策
- SmartFの工程管理機能を導入
- 現場で生産状況を登録し、システム上で進捗管理できる体制を実現
効果
- 各現場にてSmartFでの作業完了登録を行い、管理者が工程進捗を把握できる体制を実現
- SmartF上で各現場の生産状況を確認し、差し込み案件の対応判断が可能に
導入の背景
紙・エクセルの管理の限界によりシステムの必要性を実感
ステンレスを中心とした鋼製建具や金具、フロアヒンジを製造・販売されているハーディ様。以前は基幹システムがなく、部署ごとに紙やエクセルで各種管理をされていました。担当者ごとの管理手法や精度の差によるトラブルが時折発生していたため、約5年に渡りシステム導入の検討を重ねていました。
しかし、同社の製造工程は特殊であるため、一般的なシステムでは業務との整合性が取れない点が課題でした。実際に比較検討した際、機能不足で導入が難しいケースもありました。
スマートFに決めた理由
現場が少しずつ慣れやすいスモールスタートが可能
SmartFを知ったきっかけは、金融機関からの紹介でした 。導入検討期間は約2年に及び、決め手となったのは一部の機能からスモールスタートで始められることでした 。
同社ではほとんどの業務を紙ベースで行っていたため、パッケージシステムで全業務をまとめてシステム移行することにリスクを感じておられました。そのため、親会社が使用している大規模なオンプレミス型システムも比較検討されたものの、検討が難しかったとのことです。
SmartFであれば、一部の機能から段階的に導入でき、現場担当者も少しずつ慣れていけるという点にメリットを感じていただきました。
導入効果
各現場の工程進捗をシステム上で見える化
【導入前】工程管理が可視化できておらず、各担当者が現場を確認して回る必要があった
システム導入前は、管理者がエクセルで個別に管理表を作成しており、工程計画の見える化ができていなかった。
具体的には、管理者が受注情報をエクセル入力し、その情報をもとに展開図を作業指示書として印刷していた。それを現場担当者へ渡して以降は、管理者側で現場の進捗状況が見えなかった。
紙の日報は運用していたものの、内容は作業者ごとに「今日、何を作業したか」の記録が中心で、工程進捗が反映されるものではなかった。特に、同社では工程順が入れ替わることが多いため、日報を見て「4番工程は終わった」とわかっても、それより前の3番工程が終わっているとは限らない。紙中心の管理では、このような工程全体の把握は難しかった。
このため管理者は、納期が近づいたら各現場を回って進捗確認する場合が多かった。
【導入後】各現場にてSmartFでの作業完了登録を行い、管理者が工程進捗を把握できる体制を実現
SmartFの生産登録機能にて、作業完了登録を現場で行う運用を開始。各現場での作業完了情報はSmartF上に自動で集約される。これにより、管理者が現場に行かずとも、各進捗をシステム画面上で見えるようになった。
また、今後は「負荷の見える化」機能にて、各工程のキャパを数値でモニタリングする機能も活用していく予定。
差し込み生産への対応力向上
【導入前】差し込み生産への対応判断は経験則、現場の正確な状況把握が難しかった
同社の案件は短納期のものが多く、差し込み対応も頻繁に発生する。しかし、各現場での工程管理が紙ベースだったため、現場間での情報共有が難しいという課題があった。そのため、営業担当者から差し込み生産の相談を受けた際は、管理者が現場の各工程責任者に状況を確認・調整して回る必要があった。
また、現場の判断も、現場責任者の経験や勘に頼らざるを得ない状況だった。
【導入後】SmartF上で各現場の生産状況を確認し、差し込み案件の対応判断が可能に
SmartFの工程一覧画面で、各案件の状況を可視化。勘や経験に頼っていた生産調整が、データに基づき行える体制になった。これにより、差し込み案件の対応力が向上した。
【工程管理】SmartF 導入前後の変化
・紙・エクセルの工程管理で複数工程の進捗が見えづらい
↓
・各現場がシステム上で作業完了登録・各工程の進捗を工程一覧画面で見える化(工程管理の脱・属人化)
お客様の声
SmartF導入により、工程管理と現場進捗管理がシステムで可能となりました。営業側から差し込み生産依頼がきても、システム上で各現場の各工程状況を確認できるようになったのは大きな効果です。
当社の繁忙期には、短納期の差し込み案件を集中していただくこともあり、タイトなスケジュール調整が求められます。繁忙期には、この「工程進捗の見える化」の効果をより一層実感できると思います。
現在は工程管理機能のみ、かつ最小限のライセンス数での導入ですが、将来的には在庫管理機能への拡張も検討しています。その際は、マスタ構成の再設計なども相談させていただくことになるかもしれません。さらなる業務効率化に向けて、引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社ネクスタ:営業担当の声

親会社様がシステムを導入されたことで、ハーディ様もシステム導入に向けて動き出していらっしゃいました。親会社様と同じシステムでは規模が大きすぎるという懸念がある中で、SmartFの特徴でもある「スモールスタート」はまさにぴったりでした。
今回ご契約いただいた工程管理機能で、現場の経験や勘に頼らざるを得なかった部分の課題解決に繋がり、非常にうれしく思っております。今後もSmartFの機能拡張で、より業務改善に役立てていただければ幸いです。
株式会社ネクスタ:導入支援担当の声

【運用提案する上で心掛けたこと】
- 現在利用している作業指示書をもとに、工程スケジュールが作成できること
- 将来のことを考慮して、製品の構成マスタのメンテナンスをこのタイミングでできるようになること
【導入時を振り返って】
工程管理モジュールのみの導入で、約5か月間のトライアルでした。トライアル開始当初にご提案させていただいた運用からの変更もありましたが、導入担当者様と定期的に打ち合わせを設けることで、目標にしていた年内での稼働開始が達成できました。