2025年11月27日
【生産管理システム】アナログ作業解消で年間約300時間の工数削減!ロットトレースや期限管理の精緻化も実現

朝日精密ゴム株式会社
| 業界 | 成型品業界 |
|---|---|
| 会社規模 | 30~99人 |
| 機能 | 受発注管理、在庫管理、工程管理、生産管理 |
システム概要
課題
- 在庫管理はエクセル手入力 現場への在庫確認が必要
- 生産情報はシステム手入力 不具合発生時は紙・エクセルから手作業でロットトレース
- アナログな月次棚卸で毎月80時間の工数が必要
- 受注入力はエクセルと従来のシステムで二重作業が必要
解決策
- 生産管理システムSmartFの導入
- ハンディターミナルによるQRコード管理を運用開始
効果
- 在庫数量・使用期限をリアルタイムに管理 現場確認の工数を年間90時間削減
- ロットトレースを迅速化 システム転記がなくなり作業の属人化解消
- ハンディターミナルで棚卸作業を効率化 棚卸しを隔月に減らすと年間480時間の工数削減見込み
- CSV取込にて受注入力の二重作業を解消 年間200時間の工数削減
導入の背景
スクラッチ開発システムの更新費用が高額だった
合成ゴムと金属や樹脂を接着した「シール部品」を製造されている、朝日精密ゴム様。5年ほど前より、社内向けに構築されたスクラッチ開発システムにて生産管理を行っていました。しかし、サーバーが老朽化し、サーバー交換とシステム更新に1000万円以上の費用が発生することが判明。よりコストを抑えるために、システムの切り替えを検討されることになりました。
SmartFに決めた理由
クラウド型パッケージシステムで低価格、必要な機能も揃っていた
同社は展示会などでシステムの情報収集をする中で、サーバー更新の費用や手間が不要なクラウド型のシステムをお探しでした。
その中で、SmartFに決めていただいた理由は以下3点です。
- クラウド型×パッケージシステム
- 比較検討した3社の中で、最も低コスト
- ガントチャートでの工程管理や所要量計算など、使いやすそうな機能
同社がシステムを比較する中で、クラウド型かつ必要機能がパッケージングされたシステムであることも重視するようになっていったとのことです。自社の要望をもとにカスタマイズを重ねると、システム費用が高額になるためです。パッケージ型システムの基本機能を、自社の運用に合わせて活用していく方針で考えられていました。
SmartFは、同社が希望するクラウド型のパッケージシステムで、費用を抑えて導入できることが決め手になりました。
また、視覚的に工程進捗がわかりやすいガントチャート画面や、所要量の自動計算など、同社の業務に役立つ機能も揃っているとご判断いただきました。
継続アップデートによる機能開発への期待
さらに、SmartFが定期的なアップデートにて、ユーザーの要望に応じた機能開発を行っている点もご評価いただきました。
SmartFは、多数のユーザーから要望が多い機能は、基本機能として追加開発される場合があります。自社の希望機能が、有償カスタマイズではなく基本機能として追加される可能性があるという点も、ご期待いただいたとのことです。

導入効果
在庫管理のリアルタイム化で現場確認の頻度が半減
【導入前】在庫管理はエクセル手入力 現場への在庫確認が必要
在庫管理や発注数の計算は、主に自社で構築したAccessやエクセルで管理していた。たとえば、入荷受入後はエクセルに入荷数を反映し、従来システムで消し込みを行うなど、煩雑な作業が多かった。
また、手入力での在庫管理では、リアルタイムに在庫状況を把握できないという課題もあった。そのため、発注のたびに現場へ在庫確認に行かなければならなかった。
在庫確認時は、数量だけでなく、使用期限も目視確認しなければならず、1日30〜60分程度かかっていた。
【導入後】在庫数量・使用期限をリアルタイムに管理 現場確認の工数を年間90時間削減
SmartFとQRコード管理の連携活用により、在庫数量や使用期限をリアルタイムに管理できるように。これにより、発注前に現場で在庫確認を行う頻度も半減し、年間90時間の工数削減に成功した。
また、ロットや使用期限の情報をシステムで管理できるようになったことで、以前は棚卸時にしか確認できなかった期限切れ品も発見しやすくなった。

【在庫管理】SmartF 導入前後の変化
・在庫・発注管理は手入力
・在庫数や使用期限を現場確認
↓
・在庫管理のリアルタイム化(現場確認の手間が半減)
ロットトレースの効率化で追跡の手間を削減
【導入前】生産情報はシステム手入力 不具合発生時は紙・エクセルから手作業でロットトレース
以前のシステムは一次元バーコードにしか対応しておらず、ロットトレース用の生産情報をシステムに手入力する必要がある。そのため、現場責任者は紙の作業日報を集計し、システムへ転記する作業を毎日行う。この作業が現場責任者1人に集中するため、残業に繋がるケースもあった。
さらに、不具合発生でロットを特定しなければならない時は、エクセルデータと紙の作業日報の突き合わせ作業が必要。このアナログな作業に、多くの手間と時間がかかっていた。
【導入後】ロットトレースを迅速化 システム転記がなくなり作業の属人化解消
SmartFで、ロット番号や使用期限などの詳細な情報を管理できるように。工程ごとのロット情報も、システム上で確認できるようになった。
これにより、万が一不具合が発生した際は、どのロットの製品であるか、いつ入庫されたものかなどをシステム上で簡単に追跡できる。今後、不具合対応がより簡単、かつスピーディになることが期待される。
また、現場の各作業者がSmartF上に進捗情報を入力する運用になったことで、現場責任者のシステム転記作業が不要に。現場責任者に集中していた作業負担の分散により、残業の発生も減らすことができた。

【ロットトレース】SmartF 導入前後の変化
・ロットを含む生産情報のシステム手入力で残業発生
・不具合発生時は紙・エクセルを手作業て突き合わせ
↓
・システムによるロットトレースの実現
棚卸しにおける数量確認作業を効率化
【導入前】アナログな月次棚卸で毎月80時間の工数が必要
完成品の月次棚卸は、数人がかりの手書き・手入力で行っていた。在庫数のチェックだけでも毎月80時間の工数が必要で、理論在庫と実在庫に差異がある場合は再確認も必要だった。
【導入後】ハンディターミナルで棚卸作業を効率化 棚卸しを隔月に減らすと年間480時間の工数削減見込み
SmartFとハンディターミナルによる棚卸しを導入し、QRコード読み取りだけで簡単に数量チェックができるようになった。数量の誤差もその場で確認でき、棚卸しにおける数量チェックの時間が大幅に短縮された。
将来的には、棚卸しの頻度を下げることも視野に入れている。たとえば、毎月の月次棚卸の頻度を隔月にできると、年間480時間の工数削減が見込める。

【棚卸し】SmartF 導入前後の変化
・手書き・手入力で毎月実施
↓
・ハンディターミナルで数量チェックを効率化(棚卸しの頻度を減らせる見込み)
受注情報のCSV取込で工数半減
【導入前】受注入力はエクセルと従来のシステムで二重作業が必要
以前のシステムでは、受注データをCSV形式などで取り込むことができず、手入力する必要があった。別途、営業部門でも受注情報をエクセル管理していたため、二重の入力作業が発生していた。
【導入後】CSV取込にて受注入力の二重作業を解消 年間200時間の工数削減
SmartFにて受注情報のCSV取込が可能に。営業部門で管理しているエクセルデータを取り込むだけで、受注情報の反映ができるようになり、手入力工数を年間200時間ほど削減できた。

【受注入力】SmartF 導入前後の変化
・受注入力はシステムに手入力
・エクセルとシステムの二重管理
↓
・受注入力はCSV取込で完結(システム手入力の作業がゼロに)
お客様の声
SmartFに切り替えたことで、従来システムでできなかったQRコード管理などができるようになりました。
また、SmartFは端末ごとのライセンス数が安価だったので、補助金も活用してパソコン台数を増やせたのも良かったです。お陰で、より多くの担当者がシステムを活用できる体制にできました。
現在はAccessとSmartFのデータ連携をしながら併用していますが、将来的にSmartFに1本化していきたい業務が多数あります。さらなる業務効率化も推進できればと思うので、引き続きご支援の程宜しくお願いします。
株式会社ネクスタ:導入支援担当の声

【運用提案する上で心掛けたこと】
朝日精密ゴム様が抱えていらっしゃった、従来のシステムからのリプレイスと、エクセルによるアナログ・手入力による非効率な業務プロセスという二つの大きな課題の解決を最優先に考えました。
システムを切り替えるだけでなく、ハンディターミナルを活用したQRコード管理という運用を提案することで、現場の皆様の新たな負担を最小限に抑え、スムーズに日々の業務へ組み込めるよう心掛けました。
【導入時を振り返って】
トライアル期間では、お客様と密に連携し、課題の深掘りと現場の運用の確認を丁寧に行いました。特に、長年の運用で複雑化していたエクセルと既存システムの二重管理による課題に対しては、SmartFで一元管理していく方針でお客様と目線を合わせました。
その結果、煩雑だった手入力作業や紙・Excelとの突き合わせ作業を解消し、在庫数量や使用期限がリアルタイムで見える化される運用を実現できました。

合成ゴムと金属や樹脂を加硫接着したシール部品を主力に、さまざまなシール部品を製造・販売。自動車・自動二輪車・各種産業用を始め、食品・医療にわたる様々な分野で採用され、国内外から高く評価される。















