「IT導入補助金」は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を国が補助することで、業務効率化や売上アップをサポートするものです。
2020年度のIT導入補助金の公募申請は既にスタートしており、IT導入支援事業者として弊社ネクスタと、
弊社が開発するクラウド型工場改善システム「スマートF」が補助金対象のITツールとして認定されました。
今回は、IT導入補助金を利用して生産管理システムを導入し、製造現場の改善を行いたいと考えておられる製造業の方へ、
補助金制度の内容や申請方法、活用することのメリットをご紹介します。
T導入補助金は、中小企業・小規模事業者のみなさまが業務効率化や売上アップのためのITツールを導入する際に、
経費の一部が補助される制度です。
業種によって若干条件は異なりますが、製造業においては、補助金対象となる企業や事業者の条件は下記の通りです。
ただし、条件を満たしていても、下記に該当する場合は補助金対象外となります。
※詳細はIT導入補助金のホームページを参照してください。
IT導入補助金で補助されるITツールは、事務局によって登録されたITツールの導入費用のみとなっています。
したがって、登録されていないITツールを導入しても補助対象外となります。
補助の対象となる経費としては、ITツール自体の費用だけでなく、導入に伴って必要になる「導入コンサルティング」「導入設定・マニュアル作成・導入研修」「保守サポート」などの付帯サービス費用も対象となります。
補助対象外となる経費はいくつかありますが、代表的なものをいくつか紹介いたします。
IT導入補助金では、いくつか申請類型が分かれており、類型によって補助金額が変わってきます。
それぞれの類型での補助金額を記載します。
※C類型については、いくつかパターンがありますので、1例を記載しています。
いずれかの類型を選択して申請を行うことになりますが、導入するITツールによって申請できる類型が変わる場合があります。どの類型で申請すべきかもIT導入支援事業者へ相談して決定するようにしましょう。
弊社が開発・販売をしている「スマートF:設備管理システム」がIT導入補助金認定ツールとして認定されております。
どのようなITツールなのか、簡単にご紹介させて頂きます。
スマートFは製造現場に特化したシステムとなっております。
製造現場の手書きやエクセル帳票でのアナログな管理手法を、IoTでシステム化することのできる業務改善システムです。
スマートFを導入することで次のようなことが実現できます。
スマートFは次の3つの特徴があり、設備管理に必要な機能が充実し、導入しやすいシステムとなっています。
スマートFは、幅広い業界や規模の現場に対応したシステムとなっており、さらに継続的な機能のバージョンアップで製造現場の様々な要望に対応していきます。そのため、個別のカスタマイズなしで利用することが可能です。
また、クラウド型のシステムのため、インターネットを通じてすぐにシステムを試すことができます。事前にテスト運用することで、導入効果がどの程度見込めるかを確認することが可能です。
スマートFは、先ほど紹介したように様々な機能がありますが、その中で自社に必要な機能だけを選んで導入することができる仕組みになっています。
そのため、最初は特に課題の大きい業務だけにシステムを導入し、上手く運用できてから徐々に他の業務にシステム化を拡大させていくといった使い方が可能です。
スマートFには、製造現場の設備管理に必要な機能が充実しており、1つのシステムであらゆる改善が可能となっています。継続的なバージョンアップにより今後も製造現場の改善に必要な機能をアップし続けていきます。
IT導入補助金を活用する場合、スマートFでの補助対象の経費は下記が該当します。
PCやタブレット端末、ハンディターミナルやラベルプリンタなどのハード機器費用は補助対象外となりますのでご了承ください。
スマートFは、自社に必要な機能だけを選んで導入することが可能ですが、導入する機能によって申請類型が異なり、補助額が変わる場合があります。
では、スマートFで 設備 管理の機能を導入した場合のシミュレーションをしてみましょう。導入時の費用が下記の通りだったと想定します。
・システム導入費用:40万円
・導入サポート費用:10万円
・3年間の保守サポート費用:100万円
・ハード機器費用:80万円
この場合、ハード機器費用を除いた150万円が補助対象費用となります。
補助率が1/2以下なので、最大で75万円の補助を受けることが可能ということになります。
食パン製造のお客様で弊社のスマートFを活用して頂いております。
こちらのお客様では、食パンや洋菓子を製造・販売されており、その中の工務課という部署で毎日生産設備の点検や保守部品の交換の業務を行っています。保守部品の在庫管理に関して、長年、手作業とエクセルでの管理を行っている状況でした。在庫欠品が何度も発生するとともに年2回の棚卸では毎回1ヶ月かかっており、このようなアナログ管理を変えたいと考えておられました。
スマートFでは、ハンディターミナルやタブレット端末などのIoT機器で在庫管理を行うことができます。IoT機器で入力をすることで手書きに比べて記録の手間を軽減させるとともに、在庫データがシステムで自動集計されることでエクセル転記の作業をなくし、発注点管理もできるため、結果としてこれらの業務での1日の作業工数や棚卸工数を80%削減し、部品欠品を0に削減しました。
また、こちらのお客様では、在庫管理はシステムで効率化できたため、次に紙とエクセルで行っている日々の設備点検/交換の記録業務を効率化するためにスマートFの点検管理機能の導入を検討して頂いています。
こちらのお客様では、システム導入にかかった費用は概ね下記の通りでした。
・システム導入費用:50万円
・保守サポート費用(3年分):100万円
・ハード機器費用:100万円
IT導入補助金を活用すれば、ハード機器費用以外の費用の1/2が補助されるため、
最大で75万円の補助が受けられることになります。
最後に、2020年度のIT導入補助金の申請フローを紹介します。
gBIZ IDとは申請を行うために必要なIDになります。申請サイト上で申請書を作成し、申請書と印鑑証明書(発行日より3か月以内の原本)を郵送します。※ID取得に2週間程度かかる場合がありますのでID取得は早めに申請しましょう。
IT導入支援事業者から『申請マイページ』の招待がありますのでWebサイト上で、会社情報や申請情報を入力します。「履歴事項全部証明書(3か月以内に発行したもの)」と、「納税証明書(直近分)」の2つの書類が申請に必要です。
申請締め切り日から約1ヶ月~1.5か月で結果が通知されます。
交付決定後、約半年の間にITツールを導入し、導入した旨の報告を行う必要があります。
A・B類型のスケジュールは下記になります。※1次締切と2次締切は終了しております。
・3次公募 締切日:2020年6月12日(金)17時まで 交付決定日:2020年6月末(予定)
・4次公募 締切日:2020年6月26日(金)17時まで 交付決定日:2020年7月以降~
・5次公募 締切日:2020年7月10日(金)17時まで 交付決定日:2020年8月以降~
2020年度は、最終の5次公募の締切が7月10日とかなり短くなっています。早めに行動し、補助金を有効に活用してITツールを導入し、製造現場の業務改善を行いましょう。
IT導入補助金支援事業者である弊社が、ITツールの導入にあたってのコンサルティングやサポートを行っております。ご興味を持って頂けましたら、お気軽にご相談ください。